ミシン修理ブログ第61回 エルナプレス2000 EP-43 熱くならない

 

 

  みなさん、こんにちは!スタッフです

 6月に入りましたね。田植えも終わり、梅雨に入ったかなと

 思ったのですがいいお天気が続いていますね!(^^)!

 洗濯物は乾いてくれるので助かっていますが、多少の雨は必要です(笑)

 ちょうどよく雨も降り、野菜やお米がぐんぐん育ってくれるといいなと思います。

 

 さて、今回の修理ブログは、何度も登場しているエルナプレスです!

 コンセントを繋げると電源及び布の種類を示すランプがすべて点滅してプレス面が

 熱くならないので修理して欲しいと連絡がありました。

 20年程前前のエルナプレスですが、基盤不良が考えられます。

 代理店があって電子基板が手に入るのなら簡単なのですが、20年前の商品となると

 電子基板は恐らく、もう在庫が無いだろうと考えられます。

 30~40年前のエルナプレスと違って、かなりハイテクになっています。

 すべて分解して、基板のハンダ付け不良の箇所や部品、点検しても

 1ヶ、1ヶは特別な不良箇所は見つけられません。

 ひょっとしたらアイロン部の不良なのかも知れないと思い、

 ヒーター部も分解してみました。

 EP4301.JPG

 この頃からエルナプレスはサーモスタットを使用しておらず、電子制御になっていますが

 これも問題なさそうです。すべて分解して分かったことですが、

 エルナプレスのヒーター部は素晴らしいです。

 最近、エルナプレスの類似品がネットで3万円台で売られていて、

 「2回ほど使ったら壊れた。修理して欲しい」とご依頼もあるのですが

 それは購入した先へ修理を依頼して下さいと全てお断りしています。

 理由は、1年以内の故障なのでメーカー保証が付いていることと、

 修理部品は販売先で安易に手に入ると思われるからです。

 

 エルナプレスが30年~40年と使い続けられるのは、プレス面全面に

 均等に電熱線が張り巡らされており、

 この部分だけでもかなりお金がかかっていると思われるからです。

 さすが、精密機械の国スイス製ですね。

 EP4302.JPG

 コネクターなどの金属面接合部は全て磨いてはめ込み、電線は20本ほど

 帯状になっているコードもしっかりとはめ込みました。

 試運転してみると、正常に熱くなりますし、ヒーター部の熱さも

 正常に動作します。しかし、電子部品の不調も考えられますので、

 数日間テスト運転して、再度分解組み立てテスト運転し、お客様の元へお送り致しました。

 EP4303.JPG

 今回のように不良箇所が断定できない故障が一番厄介です。

 毎日ヒーターで熱せられて、また冷えてという繰り返しで

 金属端子に酸化被膜が出来たのが原因で通電不良になったのではないかと考えています。

 

 現在、他県から、エルナプレスの修理がたくさん入ってきております。

 直せるもの、直せないものもありますが、同じ症状の方、

 お困りの方が居ましたら、お気軽にお電話下さい。

 他県からお掛けになる場合は、フリーダイヤルが通じない為、

 お手数ですが、直接店舗の電話番号におかけください。