ミシン修理ブログ第62回 エルナプレス EP33 電気が入らない

 

 

  みなさん、こんにちは!スタッフです(*^-^*)

 梅雨に入ってもあまり雨が降っていませんでしたが、

 最近ようやく梅雨らしい感じになりましたね

 畑の水やりが少なくて済むのでとても助かっています(笑)

 ただ,土日は気分的にも晴れて欲しいですね

 

 さて、今月もまたまたエルナプレスです(*^-^*)

 人気ですね、エルナプレスは(*‘∀‘)重宝している方が多いのでしょうね♪

 今回は、アイロン中に煙が出てきて、すぐに電気を切ったが、

 もう一度電気を入れても煙が出てきて、その後電気が入らなかったとのこと。

 

 多分、何度も電気を入れておられるので、電子基板を焼いて使用できなく

 なっているのではないかと心配していましたが、

 分解してみると、案の定基板の1/4程が焼けてしまっています。

 エルナEP3301.JPG

 基盤を外して裏面から電線をつないで組み込みましたが、他の電子部品も

 熱や過大電流が流れたらしく、駄目になっています。

 おまけにアイロン部のサーモスタットもショートした状態で

 調整をするのに時間が掛かってしまいました。

 エルナEP3302.JPG

 同じような電子部品を探して基板を作成するよりは、

 原始的な発想を使い、基板や電子部品を使わず、サーモスタットのところに

 289度の温度ヒューズを組み込むことにしました。

 今回のような過大電流が流れた時に火災にならない様に8Aから10Aの

 ヒューズを使うことにしました。

 

 今迄、ヒーターを使って熱くするエルナプレスに、何故温度ヒューズや

 電流用のヒューズが使われていないのか疑問に思っていました。

 大きな電流が流れると電子基板が壊れるから不必要だと欧米の方は

 考えられたのでしょうか…?

 日本人的な発想からすると、大きな電流が流れても危険ですし、

 ましてサーモスタットが壊れても火災になるので

 温度ヒューズは必要だと思うのですが…

 エルナEP3303.JPG

 とにかく、その2つのヒューズを組み込んで、サーモスタットに

 電気が流れている間はネオン球が点灯するようにしました。

 温度調節器は、実際に布地を挟んで実験をしながら調整したので

 かなり時間を要しましたが、快適にアイロンプレスがかけられるように

 なり、完成です!

 エルナEP3304.JPG

 温度調節器の方でも電流が切れる様にしました。

 エルナプレスでも新しいタイプのEP43などは、サーモスタットが

 取り付けられておらず、電子制御で温度調節をしているので

 このやり方だと修理できないだろうなと考えています