みなさん、こんにちは。スタッフです(*^-^*)
秋になり、少し涼しくなったかなと思っていたら、
いきなり夏の暑さになるという異常気象ですね。
今年は台風や雨も多く、正直もうこれ以上降らなくていいと思っています。
農作業も思うように進まず、天候に左右される作業の大変さを
思い知っています。気温の変化が激しく、体調を崩しやすいので、
風邪など気を付けて下さいね(*'ω'*)
さて、今回は、ベビーロック 糸取物語 BL65の修理依頼です。
10年ほど前に修理したお客様から、「何年も使わずに放っておいたら
プーリーが全く回らなくなってしまった」とご連絡があり、持って来られました。
お話をお聞きすると、以前修理してもらった時は良く使っていたけれど
ここ数年は使うこともなく押し入れの中に眠らせていたとのこと。
底板を外して、浸透性の高い潤滑スプレーを吹き付け、プーリーを
回してもビクともしません。
少し時間が掛かりそうだったので、一晩預からせていただくことにしました。
カバーを全部分解して、軸受部分や摺動部にたっぷり潤滑スプレーを吹き付け、
20~30分程経ってから、ゴムの鎚で、プーリーの奥側にあるバランスおもりを
軽く叩きながら回すと、なんとか動きました。
更に、ミシン油を軸受部などにたっぷり注油して、前後にプーリーを
回しながら、バランスおもりを叩くと、ようやく手で回るくらいの状態に。
空運転でモーターを回すと、まだ回転が重いので、
モーターを回しながらミシン油を各部に注油していくと大分軽くなりました。
しかし、モーターがかなり熱くなってきたので、焼き付かない様に
しばらく休憩し、冷めてから再度、空運転しながらミシン油を注油。
また熱くなってきたら冷ます。という作業を何度か繰り返しました。
すると、軸受部から黒い錆と油が滲み出てきました。
それをティッシュやウエスでふき取り、注油して又動かす。
この作業を何度も繰り返すと、モーターが
熱くならずに軽く回転するようになりました。
修理自体は難しくないのですがとても根気のいる作業です。
湿気の多い場所にミシンを置いている人は少ないと思いますが、
最近は冬場に暖房を入れるので、ミシンに結露が出来て、
水滴で錆びてしまうということもあるようです。
時々ミシンを空運転でもして動かすと、このようなトラブルは防げると思います♪