ミシン修理ブログ第26回 ベビーロック 衣縫人 針が折れる

 

  みなさま、こんにちは!スタッフです(*^-^*)

 6月になり、雨の日が増えましたね~

 気温も高く、じめじめと気持ちが悪い…(;´・ω・)

 しかし、田んぼが干上がっては困るので

 恵の雨でもあり、気分は複雑です(笑)

 まだ6月と思っていたら、あっという間に夏になりそうですね~

 

  さて、今回はベビーロックの衣縫人 4本ロックの修理依頼です。

 4本糸で布を縫っていたら、生地によって針が折れる、3本糸に

 しても同様に、針が布押えや針板にあたって折れてしまう、

 ということで持ち込まれました。

 購入してから長い間、油も注していないとのことでしたので

 お預かりして分解調整修理をすることになりました。

 

 分解してみると、油分もなく、プーリーの回転も重くなっています。

 清掃して、オイルやグリスを注入しました。

 また、針留金具と針留リンクを連結する針留リンクピンが

 摩耗してガタついています。

 長い間そのままの状態で使用されていた為、穴も広がり、

 ピンが異常摩耗していたようです。

 縫っている時、通常は、針がしっかり固定されているので

 上下に動きます。しかし、ピンが異常摩耗したことにより、

 針が固定されず、前後左右に動いていた為、

 針板やルーパー・布押えなどに当たって、折れていたのです。

 ベビーロック衣縫人01.JPG

 本来なら、そこの部分を全部、部品交換して組み立てるのですが

 お客様が急いでおられるので、針留リンクピンのオーバーサイズを

 作成して打ち込み、固定しました。

 ベビーロック衣縫人02.JPG

 実は、この方法、私が若い頃、建設機械の修理をしていた時に

 使っていたものです。ブルドーザーの足廻り(キャタピラー部)の

 トラックリンクのピンとブッシュが摩耗し、ガタついて走れなくなった時、

 元のピンとブッシュを抜いて、新しくオーバーサイズのものを圧入して修理します。

 これをミシンの修理に応用して使いました。

 この方法は、価格的にも安く、修理期間も短く出来ます。

 

 試運転してみると、ガタつきもなくなり、音も静かになりました。

 縫い目もバッチリです!

 ベビーロック衣縫人03.JPG

 お客様も、相当修理代が掛かるだろうと思っておられたようですが

 予想されていた金額の半分以下だったのと、

 翌日には修理が終わり、全く仕事に支障がなく使えるということで

 喜んでいただけました。

 「もっと早く持ってきていれば、イライラすることなく、

 いい仕事が出来たのに…」と笑っておられました。

 

 無事にミシンをお渡しすることが出来てよかったです♪

 同じような症状の方やミシンでお困りの方、

 購入から修理まで、何でもお気軽にご相談下さいね(*'ω'*)

 

 *水素水関連商品も扱っていますので、

  興味がある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。