ミシン修理ブログ第25回 ジャノメ コンビDX 糸が切れる 目がとぶ 針が折れる

 

  みなさん、こんにちは!スタッフです。

 過ごしやすい季節になりましたね(*^-^*)

 私の家では箱苗を済ませ、田植えに向けた準備をしています。

 雨も多少は降らなければいけませんが、

 やはり快晴の方が心も体も軽いような気がします♪

 

  さて、今回は、28年前のジャノメコンビDXの修理依頼です。

 5センチ程縫うと、新しい糸なのにすぐ切れる、

 目とびもするし、針も折れるということで持って来られました。

 このミシンは、1台2役、2本ロックと普通縫いが

 切り替えできるので当時は大変人気がありました。

 

 すぐに直せるだろうと思い、お客様と一緒に糸切れする原因を探しました。

 針板に深い傷があるのでは?と思い、針板を外して点検しましたが

 異常ありません。次に、糸が弱いのでは?と思い、

 糸を引っ張ってみましたが大丈夫です。

 糸の通り道に傷があるのでは?と思い点検しても

 こちらも問題ありません。

 ひょっとして針を逆につけたり、工業用の針を間違って

 つけておられるのではないかと点検しても異常ありません。

 釜と針の隙間は少し広そうですが、針が折れるような問題点はなく…。

 もっと詳しく調べないと原因がつかめないので

 お預かりして分解し、調べてみました。

 

 目視では見逃していましたが、針先の先端の位置が

 大釜の正規位置まで降りてきません。

 また、釜の剣先が針についている糸を下死点まで下がらないうちに

 拾っていました。これが原因です。

 ジャノメコンビDX.JPG ジャノメコンビDX02.JPG

 針が糸を拾ってからまだ少し下に下がるので、糸取バネが

 うまく機能せず、糸が弛んでしまって、天秤から外れ、

 うまく縫えなかったのでしょう。

 お客様は忘れておられましたが、多分ジーンズなどの段差のある

 所を勢いよく縫われて、針棒の高さが狂ったのだろうと思います。

 

 針棒を正規の高さで取付け、針と釜の隙間、

 針と釜の剣先の糸の拾い具合を調整して組み立て

 OKとなりました。

 ミシンのガチャガチャ音もしなくなり、会長な縫い音となりました。

 ジャノメコンビDX03.JPG ジャノメコンビDX04.JPG

 同じような症状の方、ミシンの調子がおかしい方、

 お気軽にお問い合わせ下さい(*'ω'*)