みなさん、こんにちは!スタッフです♪
今年の秋は、暖かかったり、寒かったりと
風邪を引きやすい天候ですね(;´・ω・)
昼間は暑いくらいの日もあるのに、
朝晩の冷え込みには、ブルっとします( ;∀;)泣
また、この時期定番とも言えるインフルエンザや
ノロウイルスなども流行って来たりと
マスク着用が常時になりました。
予防接種なども受けて、しっかりと対策をしたいですね(*^-^*)
さて、今回の修理は、JUKIの職業用ミシンSP98Hのご依頼です。
プーリーを手で回しても針が全く動かないが、
電気を入れるとモーター音はするとのこと。
「大釜へ糸が喰い込んだか、針先が折れて喰い込んだか…」と
思い、中釜の回り止めを外してみても、全く動きません。
いろいろ話を聞いてみると、
①海の近くに家がある
②時々漁具を修理することがある
③ここ1年近く使用していなかった
ということだったので、多分、錆付による固着ではないかと考え
各クランク等に油を差してみましたが特に問題はありません。
針棒とメタルの錆付固着だと考えて浸透潤滑剤を吹き付けても
全く駄目、軽く針棒を叩いても全く駄目でした。
結局、針棒とメタル軸受を一緒に抜いて、ミシン本体から外し、
最悪の場合は針棒とメタル軸受を交換するつもりで、
試しにプレス。これで駄目ならバーナーで焼いて急冷し、
ひずみ取りをして組んでみるかと思いつつ、
プレスで針棒の中が空洞にいるので、変形しないよう慎重に
圧力をかける部分をひっくり返しながら抜いてみました。
なんとか変形しないで抜くことが出来ました。
固着していた部分をサンドペーパー等で研磨し、油を塗布して
あとは組み立ててみるだけと思いながら組んでみると、
微妙に中心線が合っていないのか、動きません。
上・下の針棒の動くメタルスリーブを研磨しながら
現物合わせで組み立てました。
やっとOKとなり完成です!
潮風の吹く地域の皆様、塩水に濡れた布などは、
よく乾燥させてミシンにかけるか、ミシンを使用した後は
油等を塗布しておいてくださいね♪
今回のケースは珍しいので掲載させて頂きました。