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2017年10月

ミシン修理ブログ第42回 ブラザー ミモレ 糸調子がおかしい 糸がつる

 

  皆様、こんにちは!スタッフです(*^-^*)

 朝晩が冷えてきて、日中も涼しい風が吹いていますね

 稲刈りが終わっている所もあり、

 冬が近づいてきているんだなぁと感じています。

 

  さて、今回は、ブラザー ミモレです。

 糸調子がどうにもならない、縫っていると糸がつって

 布が丸まってくるとのことで、修理が入ってきました。

 お話をお伺いすると、しばらくぶりにミシンを使おうと思って

 縫い始めると、薄い布ばかりではなく、厚い布でも上糸がつり、

 布が丸まってきてしまうということです。スマホのネット検索で

 当店を見つけて持って来られたそうです。

 

  急ぎの物があるということでしたので、違うミシンを貸出し、

 一晩、預からせていただきました。

 お客様には、「もし、コンピューター基板が悪くて、今の状態に

 なっているのであれば、部品が無くて直せないので、その時はごめんなさい」

 と話しておき、修理に取り掛かりました。

 

  こういう状態になる時は、糸送りのゴムローラーに糸が絡まっていることが

 多いので、天板の前カバー・後ろカバーなどを分解してみました。

 見てみると、糸送りのゴムローラーに糸は絡まっていません。

 ローラー部分をよく見ながらスイッチを入れると、布送りローラーが2つある所の

 中心の歯車付きの軸が全く回っていません。

 ひょっとしたら、そこのモーターが壊れているのかもと思い、分解してみると

 パルスモーターは多少動いています。

 なので、モーターの歯車の軸ではなく、本来なら空転する所の歯車の軸を

 調べてみると、そこが固着して回りません。

 ブラザーミモレ01.JPG

 今回のように糸がつり、布が丸まってしまったのは、固定してある軸と

 歯車のついているスリーブの錆付きにより、

 ゴムローラーがうまく回転しなくなったことが原因でした。

 原因がわかれば、あとは簡単です。

 錆付のヶ所を分解し、軸とスリーブを研磨して、ミシン油を塗布したらOKです。

 ブラザーミモレ02.JPG

  長くミシンを使わないままで、放っておくと、油の固まりや錆付きなどで

 いろいろな不調が出て来ます。あまり使われない時も、時々ミシンを出して

 雑巾を縫ったり、糸を抜いて空運転するだけでも、こういう故障は防げます。

 ブラザーミモレ03.JPG

  お客様に、修理が終わったことを伝えると、

 「あのミシンが直ったんですか?」と少し驚かれた様子でした。

 ミシンを引き取りに来られた際に、お話をお聞きすると、

 当店に来られる前にチラシ広告等を見て、何軒か診てもらったそうです。

 しかし、どこのお店も「こんな古いミシンは部品が無いので直せない。

 新品を買いなさい」と勧められたり、「コンピューターが悪い」というだけの

 説明だったりで、奥様が納得出来なかったようです。

 娘さんがスマホで検索し、多少遠いけど…と岡山県から来られたとのことでした。

 

 このブラザーミモレは、26年前に刺しゅう機付ミシンとして売り出され、

 人気がありました。当時、30万円ほどしたミシンです。

 同様の型で、サマンサという名でも売り出されていました。

 

 ミシンは、きちんとしたものを買えば、決して安くはありません。

 また、当時の思い出があったり、形見だったり、それぞれの思いが詰まっています。

 そのため、古くても修理して使いたいと思う方がほとんどです。

 どうしても修理できない場合もありますが、諦めずに、まずはご相談下さい(*^-^*)