みなさん、こんにちは!スタッフです(*'ω'*)
まだまだ寒さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
昨日は2月3日!節分でしたね(*‘∀‘)
私の家ではそれぞれが自分の好きな具を巻いて食べるのですが、
今年はネタ自体の原価があがったのか、とても高くて驚きました!
なんだかんだありましたが恒例の豆まきも滞りなく終わり、
これでまた1年健やかに過ごせたらと思っています☆
さて、今回はシンガーApricot(アプリコット)9700の修理依頼です。
「糸がすぐ切れる、自動糸切りが使えない」とのこと。
「とても重いミシンなので自宅まで来てほしい」とお電話があったので、
修理道具を持ってご自宅を訪問しました。
その場で直せればと思っていたのですが、プーリーを回しても動きが重く、
購入してから一度もメンテナンスしていないということです。
オーバーホールして欲しいと言われたのでお預かりすることにしました。
Apricot 9700の糸切れする原因の多くは、
ミシン上面の糸案内部のプラスチックに糸傷がついてしまうことです。
しかし、お預かりしたミシンのその部分は問題ありません。
分解して見ると、糸取バネの奥の方にある糸案内のローラーとシャフトに
糸が絡んで動かなくなり、糸玉がガッチリ固まっています。
こちらが原因のようです。
そこを取り除き、ローラーがスムーズに回るようにして糸切れの問題は解決しました。
自動糸切りの方は、カッターが切れなくなったのだろうと思い、
研ぎ直してみましたが思うように結果が出ません。
可動メスより固定の切刃の切れ味が大きく左右するので、
研ぎ方が悪いのだろうかと思い、他のミシンから固定切刃を外して
取り付けてみてもあまり切れませんでした。
いろいろと調べてみた結果、自動糸切りする時の釜の動く角度が
あと15°~20°足りず、切り終わった後にプーリーを手で少し動かすと
完全に切れるという事がわかりました。
釜の下軸ギヤを動かすと、糸を拾うタイミングが狂うので、
上軸ギヤについている
遮蔽版(しゃへいばん:針を上で止めたり下で止めたりするもの)の
角度が狂ったのだろうと考え、そこを調べると、六角ネジが弛んでいました。
適当な位置に遮蔽版を取り付け、ネジを締めてテストすると今度は上手くいきました!
20年近く使っていると、あちこちのネジが弛んできます。
再度、各部のネジを締め直し、注油、グリスの塗布をして組み立てたら完成です。
音も静かで、糸切れもなく、自動糸切りも快調になりました。
お客様からも「こんなにストレスなく気持ちよく縫えるようになるなんて嬉しいです」
と喜んで頂けました!
古いミシンでも、集積回路や基板不良でなければ、直る可能性は高いです。
当店では直せないと判断した場合、診断料などの料金は頂いておりませんので、
安心して、お気軽にお問い合わせくださいね!(^^)!