こんにちは!スタッフです(*'ω'*)
暖かい日が続いて過ごしやすいですね~
このまま暖かい状態でいてくれたらと思ってしまいます(笑)
さて、今回はブラザーコンパルDXです。
直線は縫えるけれど、目の粗さが変えられない、
ジグザグに切り替え出来ないという事で依頼が入りました。
ミシンを動かしてみると、
振り巾ダイヤルも縫い目粗さ調節ダイヤルも全く動きません。
何十年も動かしておらず、去年マスク作りの為に久しぶりに使用したそうです。
その時は直線が縫えたので、そのまま使用し、いざジグザグをしようとしたら
出来ず…。困って近くのミシン屋さんへ持って行くと、
「もう40年以上前のミシンで部品も無いし、新しいミシンを購入した方が良い」と
しきりに購入を進められたとのこと。一時は購入する気になったものの、
今まで何十年も使わない状態で困らなかったので、「主人と相談してまた来ます」
とその時は帰られたそうです。
後日、友達に話したら当店を紹介され、来店してくださいました。
このブラザーコンパルシリーズは、古くなるとスピードが不規則になるミシンが多いです。
今回持って来られたミシンは、スピードコントロールは良さそうだったので、
カム軸の油やグリスの固着を修理すれば直ると思い、
お客様にお話してお預かりすることにしました。
分解して色々と調整しましたが、ダイヤルがなかなか回らなかったので、
浸透式潤滑油を要所、要所に吹きかけ、一晩放置することにしました。
翌日、ダイヤルを回してみると固いけれどなんとか動きます。
軽く動くようになるまで、ダイヤルを回しながら調整しました。
時間をかけ、なんとか各ステッチに振り巾ダイヤル・縫い目粗さダイヤルが
連動して動くようになりました。
このミシンは、当時としては珍しい「メカ的に作ってあるタイプ」で
ステッチを切り替えると、縫い目の粗さダイヤルと振り巾ダイヤルが連動して
変わるようになっています。ブラザーミシンの中でも非常に人気の高かった商品です。
修理が終わり、お客様が取りに来られた際に、説明も兼ねて実際に動かしてみました。
ステッチダイヤルを回すと、勝手にダイヤルがくるくる動くので、
「このミシンは凄い!!」と感動しておられました。
買った当時は、そのことを知っておられたと思いますが、すっかり忘れていたようです。
ステッチダイヤルを動かすと、そのステッチに合った振り巾と粗さになることを
再度ご説明し、ミシンをお渡ししました。
ミシンは使っていた方が調子が良いですし、時々油も注して頂ければさらに調子よく、
長くお使い頂くことが出来ます♪