ミシン修理ブログ第57回 ジャノメ Two in One バックしかしない

 

 

  みなさん、こんにちは!スタッフです(*^-^*)

 2月に入り、街はバレンタイン色に染まってきましたね

 スーパーなどでもチョコレート類がお安いので私としては嬉しい限りです(笑)

 学生の時は友チョコなどもあり、バレンタインは一大イベントでしたが

 社会人になると、地元の友だちも県外に行ってしまっていたりして

 大量のチョコを作ることは無くなりました。

 それでもやはり、バレンタインはお菓子作りがしたいので、

 身近な人や家族に感謝を伝える日になっています(*‘∀‘)

 少し早いですが、皆さんにとって素敵なバレンタインになりますように。

 

  さて、今回は、ジャノメ  Two in One(コンビ2000と同型)の修理です。

 バックしかしなくなったということで、持ち込まれました。

 見てみると、前進・後退の切り替えがうまくいきません。

 お客様のお話によると、最初は前進も後退も上手く縫えていたが、

 固いものを無理して縫っていたら縫い目が小さくなって、

 そのうち、前にも後ろにも進まなくなったそうです。その後、切換レバーを

 ガチャガチャ動かしていたら、バックだけするようになったとのこと。

 その前からミシンの動きがすごく重いような感じだったそうです。

 しばらく使っていなかったとのことなので、多分固着気味だったのでしょう。

 

 お預かりして分解してみると、グリスなども固くなっており、

 油気も無くなっていました。何年も見てもらっていないとのことだったので

 分解掃除も含めてオーバーホールすることになりました。

 

 中の正逆切り替え駒が固まっているのだろうと思いましたが、違っていました。

 中の切替のところの六角ねじは弛んでいませんが、無理をしてレバーを押した為、

 ねじの部分が締まったまま、中のシャフトを傷つけて動いたようです。

 中のシャフトを抜いて、傷をやすりで削り取り、再度組み直して六角ねじを締めつけました。

 Two in One01.JPG

 縫い目も紙に針穴を開けながら、2.5mmなら4目で10mm、3mmなら4目で12mm

 というように、測定しやすい目盛りで縫い目の粗さも調整しました。

 Two in One02.JPG

 これで何とか修理完了です!

 Two in One03.JPG

 コンビ2000やTwo in Oneは、世界初の複合ミシンとして誕生しました。

 2本糸オーバーロックとジグザグミシンに切り替えができるということで

 かなり人気の高いミシンでした。

 30数年も前のミシンですが、今でもよく使われている1台2役の家庭用ミシンです。