ミシン修理ブログ第49回 RHYTHM(リズム)足踏式職業用ミシン

 

 

  みなさん、こんにちは(*'ω'*)スタッフです

 雨が続いたりもしていますが、暖かく過ごしやすくなりましたね。

 時々、驚くほど寒いこともありますが、比較的夏に近くなった気がします。

 温度差の影響で風邪をひかれる方も増えているみたいなので、

 みなさんも気を付けて下さいね(*'ω'*)

 

  さて、今回は、今はもう存在しない会社、

 RHYTHM(リズム)製の足踏式職業用ミシンの修理依頼です。

 どんなことをしても針が上下に動かないので直してほしいと、

 同業のミシン屋さんから入ってきました。

 

 よく見ると、針棒と軸受が錆ついて全く動きません。

 いろいろ油をつけてみたり、針棒を叩いてみたりしても

 全く動きません。あまり強く叩くと歪が出てきて、針棒と軸受を

 分解することが出来なくなってしまいます。

 針棒の締めネジと針棒メタルの止めネジを全て緩め、釜も取外し、

 根気よく少しずつ上下に叩いて、針棒と軸受メタルを一緒に取り外しました。

 RHYTHM01.JPG

 すべて分解してから再び、針棒と軸受メタルを歪が出ないように注意して

 外したのですが、多少針棒の曲がりが出てきたので、矯正してから組み込みました。

 組み込んでプーリーを回してみると、動きの固い所とスムーズな所があります。

 RHYTHM02.JPG

 再度、「分解し、均一に動くように歪取りをして組み込み、動きをみる」という作業を

 何回か繰り返すとスムーズに動くようになりました。

 釜を取り付けて、ボビンケースや針を付け、糸をすくうタイミングを合わせて

 実際に動かし、きちんとニット地なども目飛びしないで縫えてようやく完成です。

 RHYTHM03.JPG

 何年も使っておらず、油も注してない状態だった為、手こずりましたが、

 何とか納品できる状態になりました。

 昔のミシンは油を時々さしてあげれば、ほとんどこういう状況にはなりませんので

 お手入れはきちんとしてあげて下さいね。