みなさん、こんにちは(*'ω'*)スタッフです
雨が続いたりもしていますが、暖かく過ごしやすくなりましたね。
時々、驚くほど寒いこともありますが、比較的夏に近くなった気がします。
温度差の影響で風邪をひかれる方も増えているみたいなので、
みなさんも気を付けて下さいね(*'ω'*)
さて、今回は、今はもう存在しない会社、
RHYTHM(リズム)製の足踏式職業用ミシンの修理依頼です。
どんなことをしても針が上下に動かないので直してほしいと、
同業のミシン屋さんから入ってきました。
よく見ると、針棒と軸受が錆ついて全く動きません。
いろいろ油をつけてみたり、針棒を叩いてみたりしても
全く動きません。あまり強く叩くと歪が出てきて、針棒と軸受を
分解することが出来なくなってしまいます。
針棒の締めネジと針棒メタルの止めネジを全て緩め、釜も取外し、
根気よく少しずつ上下に叩いて、針棒と軸受メタルを一緒に取り外しました。
すべて分解してから再び、針棒と軸受メタルを歪が出ないように注意して
外したのですが、多少針棒の曲がりが出てきたので、矯正してから組み込みました。
組み込んでプーリーを回してみると、動きの固い所とスムーズな所があります。
再度、「分解し、均一に動くように歪取りをして組み込み、動きをみる」という作業を
何回か繰り返すとスムーズに動くようになりました。
釜を取り付けて、ボビンケースや針を付け、糸をすくうタイミングを合わせて
実際に動かし、きちんとニット地なども目飛びしないで縫えてようやく完成です。
何年も使っておらず、油も注してない状態だった為、手こずりましたが、
何とか納品できる状態になりました。
昔のミシンは油を時々さしてあげれば、ほとんどこういう状況にはなりませんので
お手入れはきちんとしてあげて下さいね。