ミシン修理ブログ第23回 ベビーロック 衣縫人 エアー糸通しが出来ない

 

  みなさま、こんにちは。スタッフです。

 ついに3月!入園・入学時期がやって参りました。

 毎年この時期は、ミシンの修理・購入・使い方など

 お客様が多いです。

 というわけで、今月は、

 入園・入学にちなんだ修理ブログです。

 

  お子様の通園バックを作ろうとしたところ、

 ベビーロックの3本糸ロック衣縫人のエアー糸通しが

 出来ないということで持ち込まれました。

 BUNKA3500です。

 このロックミシンは、ベビーロックさんから

 文化服装学院の生徒さん向けに作られた衣縫人で

 BL35と同じタイプです。

  お話をお伺いしたところ、文化服装学院を卒業してから

 お勤めが忙しく、長い間使用していなかったそうです。

 しかし、この度、入園グッズを作ろうと思い取り出したら、

 エアー糸通しも出来ないし、ミシンのプーリーを

 回そうとしてもすごく重いということでした。

 

  お預かりして、エアーパイプを連結しても勢いよくパイプが

 連結されません。空気が洩る状態です。

 また、その部分を調節し連結しても糸が飛び出してきません。

 そこで、パイプの中を清掃してみると、糸屑のホコリが

 次々と出てきました。

 衣縫人BUNKA350001.JPG

 内部もキレイに清掃して、オイルとグリスを注入し、

 動きも軽くなりました。

 衣縫人BUNKA350002.JPG

  糸調子が悪かったのは、糸調子皿の中に糸屑がこびりついて、

 2枚の糸調子皿が糸を締めあげられないのが原因でした。

 ダイヤルの目盛りも4-4-4の位置で

 最適になるように調節し、完成です。

 衣縫人BUNKA350003.JPG

  ロックミシンは、布をカットしながら縫い進んでいくので

 普通のミシンと比べて、綿ボコリがいっぱい出ます。

 時々、エアーダスターなどで、

 ホコリを取り除いてあげてください。

 また、パイプが詰まった時などは、

 付属品のワイヤースレッダーを糸の差込口から

 通していくと糸屑がカンタンに取れますよ♪

 試してみて下さいね(*^-^*)