ミシン修理ブログ第21回 シンガーヌイヌイ6212C 目がとぶ 針が折れる

 

  皆様、あけましておめでとうございます!

  本年もよろしくお願い致します。

 

  おはようございます!スタッフです!

 この辺の地域は、雪も滅多に降らない上、そこまで寒さも厳しくないので

 暖冬ともなれば、厚めの冬服が出番なしの状態です。

 その為、冬仕様の可愛いコートもまだクローゼットの中です(笑)

 とはいえ、一応冬なので風は冷たく、薄着をしていては

 風邪を引いてしまいます。

 ノロウイルスも出たりしているので、皆様も気を付けて下さいね。

 

 さて、今回は、シンガーヌイヌイ6212C、

 30年くらい前のミシンの修理依頼です。

 「縫っていると目が飛んだり、針がおれたりするので

 見てほしい」と持って来られました。

 

 分解してみると、ギヤー駆動ではなく、ベルト駆動になっています。

 多分ベルトが緩んで、遊びが多くなり、そういうことに

 なったのではないかと思い、ベルトを張って、

 針と釜のタイミングを調整し、糸をかけて、縫ってみました。

 最初は良かったのですが、しばらく縫っていると、

 針が大釜の底に当たって折れてしまいます。

 シンガー621202.JPG

 おかしいことがあるものだと思い、

 「ネジが緩んでいるところがあるのか?」

 「ひび割れているところはないか?」

 「ベルトの山の欠けがあるのか?」詳細に調べても見つかりません。

 一旦中止して、他の仕事をしてから、翌日再度挑戦してみました。

 シンガー621203.JPG

 すると、ベルトの元の方の大きいプーリーのネジが

 しっかりと締まっていなくて、少しずつ動いていたようです。

 見た目は全く問題ないように見えていましたが、

 長年の間に少しずつ緩んでいたのでしょう。

 再度、タイミングを合わせて縫ってみて、OKとなりました。

 シンガー621201.JPG

 今回は、見た目で、「ネジは締まっている」と思い込み、

 疑わなかったところに原因がありました。

 念には念を入れ、確実な仕事をしなければ駄目だと

 痛感致しました。