ミシン修理ブログ第16回 JUKI HZL7000 縫えない

 

  みなさま、こんにちは!スタッフです。

 夏も終盤になり、ちらほら学校に行く子を見かけます。

 課題に追われている子も多いのかなぁと、自分の学生時代を

 振り返ったりしました(笑)

 

  今回は、JUKIのザ・ミシンシリーズのHZL7000の修理依頼です。

 「お友達に貸したら縫えなくなって返ってきた。友達には言えないしねぇ~」と

 言いながら持って来られました。

 

  診てみると、全般的に回転も重いし、油切れのような感じがしました。

 今まで注油をして貰ったことがあるか、お話を聞くと、購入してから一回も

 診てもらったことがないということだったので、分解調整・注油等も含めて

 オーバーホールをおすすめしました。

 

 針もいくらか曲がっているようにも思えるので、ハリも交換して、釜にも注油しました。

 自動糸切りの切刃のところにガッチリと糸が玉になっていたり、釜の回り止めのところにも

 糸の塊が詰まっていて、糸がスムーズに抜けない状況でした。

 さらに糸がシャフトに絡みついていて回転も重くなっていました。

 JUKI HZL70001.JPG

  工業用の釜は油分が無くなると回らなくなるので、時々注油する必要があります。

 又、シャフトの軸受けやクランク軸にも注油しなければなりません。

 長期間、ホコリまみれにしていると、ホコリに油分が吸い取られてしまうので、

 時々綿ボコリも取り除いた方がベターです。

 JUKI HZL70002.JPG

 糸調子も、今迄は縫っていても下糸の方へぶつぶつが出来て縫い目が汚かったのが

 「修理した後は、音も軽やかになって縫い目も凄く綺麗で嬉しい!」と喜んでいただけました。

 JUKI HZL70003.JPG

  今回は、簡単な修理(分解掃除・注油)でしたが、縫い目も音もこんなに変わるなんて…と

 お客様はビックリされていました。

 ちょっとしたことが、不調の原因になったりします。

 定期的に点検・調整・掃除をすることで、長く快適にお使いいただけるかなぁと思います♪