ミシン修理ブログ第73回 JUKI e60 糸を拾わない

 

 

  みなさん、こんにちは!スタッフです(*'ω'*)

 大雨の日が続いたと思ったら、次は暑い日が続いていますね。

 体感温度も30度を超えたり…。この時期は油断しやすいので、

 気づかないうちに「熱中症で倒れた」なんてことになったりします!

 しっかり水分を取って元気に過ごしましょう!

 

 話は変わりますが、店舗の花壇に植えてあるアジサイが咲きました☆

 とっても綺麗なのでお近くに来られた際はぜひ見ていって下さい♪

 アジサイ.JPG

 

  さて、今回の修理は、JUKI e60です。

 糸を拾わない、動かすと異音がするという事で持って来られました。

 その場で針板を外してみると、針は上下するのに大釜が全く回転していません。

 釜下のベッドカバーを外したところ、やはり釜下軸ギアが割れています。

 JUKIE6001.JPG

 お客様にも確認してもらい、ギヤ交換とオーバーホールをすることになりました。

 通常であれば翌日にお渡しできることが多いのですが、現在修理が混んでいて

 すぐに取り掛かれない為、2~3日待って貰い、その間は当店で貸し出したJUKIの

 ミシンを使っていただくことにしました。

 

 下軸を全て分解してから、ギヤを外し、新しいギヤを取り付けました。

  後は、釜と布送りのタイミング、針と釜のすくいのタイミング、

 針と釜の剣先の隙間を調整し、目飛びしないか検査して完成です。

 JUKIE6003.JPG

 お客様に修理が終了したことを連絡し、実際に縫って頂きました。

 「買った時より音も静かで動きもスムーズだし、ニット地を普通のシャッペ糸で

 縫っても目飛びしない!縫っていて気持ちいい!」とお喜び頂き、良かったです!

 以前は、ニット地にはレジロン糸とニット針を使わないと目飛びが酷かったとのこと。

 購入したミシン屋さんに聞いても、「その為にニット針やレジロン糸があるのだから

 当たり前のことだ」と叱られてしまったそうで、お客様もそういうものだと

 思っておられたようです。

 実のところ、調整で直ったりします。気になる方は一度ご相談下さい(*^-^*)

 

 余談になりますが、多くのミシンを修理している中でJUKIの家庭用ミシンは、

 ギヤの材質が悪いのか、作り方が悪いのか分かりませんが、

 このところ頻繁にギヤ割れが見受けられます。

 「異音がする」「調子が悪い」と感じたらお気軽にお電話下さい!(^^)!