あけましておめでとうございます。
新年のあいさつ及び更新が遅くなり、大変申し訳ありません。
今年は、新商品、取扱い商品の更新もしていけたらと
思っております。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
さて、新年最初の修理ブログは、Singer fitline6200です。
モーターは動くが針が動かない、下糸巻き器は回るけれど
巻けない、ということで他店様から相談を受けました。
旧Singerのミシンにはよくあることで、固着しているのだろうと
思っていましたが、それだけではない様子で、
軸が低すぎてボビンも巻けないということです。
ボビンの回り止めが抜けて無くなっているのではないですか?と
話をすると、回り止めはついているが、軸が11.5m/m巾のボビンでは
空回りするとのこと。
Singerの以前の機種では、モナミ用のボビン10.5m/m巾を
使用するようになっているものがありましたので、それを
使ってみて下さいと話をすると、
「とにかくどうにもならないから持って行く」ということで
修理を受けました。
ミシンを分解してみると、シャフトなどは油が固まって、
動かないだけでしたので、簡単に直りました。
下糸巻き器は、分解してみると、支点となるシャフトの
Eリングが脱落して、下糸巻きゴム輪の軸が本体の構造部まで
下がっていました。これが原因だったようです。
Eリングを取付、ゴム輪を交換して、ボビンの回り止めを
正しい位置に取り付けて、下糸巻きをするとOKとなりました。
全部組み立て、試し縫いをすると、返し縫いが出来ません。
再度分解して、返し縫いが出来る様に調整すると、
今度は縫い目の荒さが表示とかなり変わってしまいます。
更に、ステッチダイヤルを回して、三重縫いや
ふちかがり縫いにするとステッチの形が崩れてしまいます。
何度調整しても駄目なので、返し縫いは止め縫いにして
調整すると、縫い目の荒さもステッチの形も崩れません。
こんなことは今まで経験がなかったことなので、
購入した時から不良品だった可能性があります。
今あるSiungerさんとは別会社なので、
部品も手に入らないようですし、これで先方さんに
納得して頂き、納品となりました。
このミシンを販売したところも今は無く、
連絡もつかなかったということでした。
もし、購入した時に調子が悪かったら、交換してもらうか、
直してもらうようにされると良いと思います。
ほとんどのミシン屋さんは、きちんと対応して下さるはずです。
今回は、珍しいケースだったので、ご紹介致しました。