みなさま、こんにちは!スタッフです!
まだまだ暑い日はありますが、
朝晩は冷え込んできましたね(;´・ω・)
日中との温度差で風邪をひいてしまった方を
何人もお見掛けしました。
上着を持って外出するなどの
寒さ対策をして、風邪をひかないように
気を付けたいと思います!
さて、今回はベビーロックあこ~でおんBL3-438DFです。
ロックミシンを動かすと、すぐに動かなくなる、
少し時間を置くと動くが、10~15cm程ロックをかけると
止まってしまう。ということで修理依頼がありました。
買った当初から、30cm程ロックをかけると、
動きが悪くなり、ロックがかけられなくなっていたとのこと。
購入したお店に持ち込んでも、
「新品だからそんな事はない。使い方が悪い。」と、
相手にして貰えず、使わないまま20年程経ったそうです。
最近、洋裁教室に通い始めた為、ロックミシンが
必要になり、教室の先生に話すと、当店を教えて貰ったので、
持ち込んだとのことでした。
お預かりして、電源を入れ、フットコントローラーを
踏んで見ると、油切れもあり、少し回転させると
プーリーが動かなくなります。
これは、水平送りロッドのリングと内側の送り駆動カムとの
材質が違うことにより、回転する際の熱膨張の度合が異なる為、
動かなくなる現象です。
精密に作られているので、制作する時の公差が少ないと
試作中の製品や新製品などの工作機械では
たまにあります。
その時は、現物合わせで研磨加工して直します。
それと同じで、分解して、リングの内面を研磨加工し、
オイルやグリスを注入して組み込みました。
糸調子ダイヤルの表示板も中のOリングが切れて
表示されていなかったので、少し太めの水道用Oリングと
交換し組み立てました。
運転してみると、快調!音も低くなり、縫い目も綺麗です。
さすがMADE IN JAPANという感じです。
お客様は、「古いし、買ったお店で相手にして貰えなかったから、
多分、買いなさいと言われるだろう。」と思っておられたようです。
お客様自身も試運転してロックをかけると、
「あんなミシンでも直っちゃった!儲かっちゃった!」と
興奮気味に喜んでおられました。
お客様に喜んでいただけて、私も嬉しかったです!