ミシン修理ブログ第12回 布を送らない 針が折れる

 

  みなさん、こんにちは。スタッフです。早いもので3月も半ばを過ぎました。

 そろそろ春が…と思っておりますが、なかなか暖かくはなりませんね(泣)

 卒業式も終わり、ホッとしている3月…。私の妹も3月1日に無事高校を卒業しました。

 しかし4月はもうすぐそこまで来ております。

 入園・入学準備など、バタバタすると同時にミシンの活躍する時期がやって参ります!

 創作意欲が湧いて来ますね~!気合を入れなおして頑張ります!!

 

  さて前置きが長くなってしまいましたが…

 今回は同業のミシン屋さんから依頼されたJUKI PARFAIT38コンピューターミシンの修理です。

 縫っていると急に布を送らなくなったり、急にカーブを切ってしまったり、縫い目が急に

 細かくなって布が縮んだり、針が折れたりするというような内容です。

 ”そんなバカなこと”と思いながら、預かって縫ってみました。

 なるほど、急にカーブ状に縫ったり、縫い目が急に細かくなって、針が折れたりします。

 JUKI SPRFAIT3801.JPG

 多分、自動糸調整器の上糸送りのギアやローラーに糸が絡まっているのでは…と思い、

 天板を開けてみても異常はなく…。

 ならば、糸の通り道に傷があって、そこで引っかかって糸調子が変わっているのではないかと推理して、

 全部外装を分解して外し、点検してみても異常がありません。

 あと考えられるのは、下糸の操り出し部が引っかかるのでは…と推測して点検しても異常は見当たりませんでした。

 念の為、布送り歯を分解してみると、糸が引っかかる状態で傷がありました。

 JUKI SPRFAIT380.JPG

 上から見たら全く気付きませんでしたが、裏面を削って仕上げて、取り付けてOKとなりました。

 同業の方は、糸調整器のコンピューター不良ではないか…という見方でしたが…。

 完成! 修理することが出来、本当に良かったです!

 JUKI SPRFAIT3803.JPG