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ミシン修理

ミシン修理ブログ第77回 シンガー Apricot 9700 糸がすぐ切れる

 

 

  みなさん、こんにちは!スタッフです(*'ω'*)

 まだまだ寒さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

 昨日は2月3日!節分でしたね(*‘∀‘)

 私の家ではそれぞれが自分の好きな具を巻いて食べるのですが、

 今年はネタ自体の原価があがったのか、とても高くて驚きました!

 なんだかんだありましたが恒例の豆まきも滞りなく終わり、

 これでまた1年健やかに過ごせたらと思っています☆

 

  さて、今回はシンガーApricot(アプリコット)9700の修理依頼です。

 「糸がすぐ切れる、自動糸切りが使えない」とのこと。

 「とても重いミシンなので自宅まで来てほしい」とお電話があったので、

 修理道具を持ってご自宅を訪問しました。

 その場で直せればと思っていたのですが、プーリーを回しても動きが重く、

 購入してから一度もメンテナンスしていないということです。

 オーバーホールして欲しいと言われたのでお預かりすることにしました。

 

 Apricot 9700の糸切れする原因の多くは、

 ミシン上面の糸案内部のプラスチックに糸傷がついてしまうことです。

 しかし、お預かりしたミシンのその部分は問題ありません。

 分解して見ると、糸取バネの奥の方にある糸案内のローラーとシャフトに

 糸が絡んで動かなくなり、糸玉がガッチリ固まっています。

 こちらが原因のようです。

 そこを取り除き、ローラーがスムーズに回るようにして糸切れの問題は解決しました。

 Apricot970001.JPG

 自動糸切りの方は、カッターが切れなくなったのだろうと思い、

 研ぎ直してみましたが思うように結果が出ません。

 可動メスより固定の切刃の切れ味が大きく左右するので、

 研ぎ方が悪いのだろうかと思い、他のミシンから固定切刃を外して

 取り付けてみてもあまり切れませんでした。

 いろいろと調べてみた結果、自動糸切りする時の釜の動く角度が

 あと15°~20°足りず、切り終わった後にプーリーを手で少し動かすと

 完全に切れるという事がわかりました。

 Apricot970002.JPG

 釜の下軸ギヤを動かすと、糸を拾うタイミングが狂うので、

 上軸ギヤについている

 遮蔽版(しゃへいばん:針を上で止めたり下で止めたりするもの)の

 角度が狂ったのだろうと考え、そこを調べると、六角ネジが弛んでいました。

 適当な位置に遮蔽版を取り付け、ネジを締めてテストすると今度は上手くいきました!

 20年近く使っていると、あちこちのネジが弛んできます。

 再度、各部のネジを締め直し、注油、グリスの塗布をして組み立てたら完成です。

 音も静かで、糸切れもなく、自動糸切りも快調になりました。

 お客様からも「こんなにストレスなく気持ちよく縫えるようになるなんて嬉しいです」

 と喜んで頂けました!

 Apricot970003.JPG

 古いミシンでも、集積回路や基板不良でなければ、直る可能性は高いです。

 当店では直せないと判断した場合、診断料などの料金は頂いておりませんので、

 安心して、お気軽にお問い合わせくださいね!(^^)!

 

ミシン修理ブログ第76回 糸取物語 BL69WJ エアーポンプが動かない

 

 

  こんにちは!スタッフです。

 コロナが少し落ち着いてきたと思えば変異種が出て、

 同じ事を何ループもしているように感じます。

 今年もコロナ、コロナで1年が過ぎていきましたが、

 皆さんはどんな年だったでしょうか。

 今年もあと少し。風邪など引かず、元気に乗り切りたいですね♪

 

  さて、今回はベビーロックの糸取物語、BL69WJです。

 ライトが点かない、糸通しのスイッチを押してもエアーポンプが動かない

 ということで修理依頼がありました。

 まずは、ライト。以前の糸取物語は夏目球だったのですぐ交換できたのですが

 この機種に使われているLEDライトは電子部品のユニットになっています。

 小さな基板にライトや電子部品を組み込んで金具に取り付けてあり、

 外装を外さないとライトの交換が出来ません。

 このようなタイプのライト交換について、他店で購入されたお客さまからも

 お問い合わせがあるので今回取り上げさせて頂きました。

 

 まず、下面カバー、前後カバー、側面カバーと外装を外していきます。

 今回はオーバーホールなので、全部を外して分解清掃、注油、グリス塗布などを

 行いました。エアーポンプのスイッチは、接点復帰処理で簡単に直りましたので

 ここはOKということでLEDライトのユニット交換をしていきます。

 BL69WJ02.JPG

 面倒なだけで、技術的に難しいということはありませんが

 販売されている店舗さんの中にはよく理解されていない方もいるため、

 「夏目球を渡されて自分で付け替えて。と言われた」という事例もありました。

 ただ、このLEDライトのユニットは部品としては高めなので

 常備している店舗さんは少ないのではないかと思います。

 又、時期的に今は部品の納入が数ヶ月先という事が多々あるので

 早めに注文するなどの対応が必要です。

 BL69WJ01.JPG

 皆さんもご存知の通り、LEDライトの特徴として、

 「省エネルギー、長寿命」というのがあり、国の後押しで普及してきました。

 私たちの感覚としては「一生物」という謳い文句が頭の中に刷り込まれているので

 1~3年くらいで壊れるというのは合点がいきませんね(笑)

 BL69WJ03.JPG

  修理が終わったことをご連絡すると、翌日にはご夫婦で来店されました。

 お客様は当然修理代を支払う前提で来店されていますが、

 名簿を確認したところ、保証期間満了日まで後10日ほどあります。

 当店では5年保証を謳っているので、「無料ですよ」とお話すると、

 「メーカーの保証書は1年なので…」と大変驚いておられました。

 そして、「ミシンも古いから、この際新しいのを購入しよう」と

 その日に新しいミシンも購入して下さいました(*'ω'*)

  怪我の功名ですが、お客様に喜んで頂き、私も思わぬ販売に繋がり、

 二重に嬉しかったです!♪

 

 ミシンでお困りのことがありましたら、遠慮なくお電話ください!

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシン修理ブログ第75回 ジャノメ コンビ2200SX 電気はつくが動かない

 

 

  皆さん、こんにちは!暑い日が続いていましたが

 一気に寒くなりましたね(;´・ω・)

 朝晩だけでなく、昼間も気温が上がらなくなってきたので

 風邪を引かない様に気を付けていきたいと思います。

 

 さて、今回は、ジャノメ コンビ2200SXです。

 電気は点灯するけれど、全く動かないということで修理に持って来られました。

 

 ジャノメ コンビ(2200DX)は1986年にが世界初の複合ミシンとして誕生しました。

 その2番機として1990年に発売されたのが今回修理依頼を受けた2200SXです。

 当時、1台2役・ロックミシンと普通のミシンが使えるということでとても人気がありました。

 30年以上前のミシンですが、「このミシンで、子どもたちに沢山の物を作りました」と、

 お客様にとっても大変活躍したミシンだったそうです。

 しばらくぶりにミシンを出して動かしたところ、一瞬モーターの音がして

 全く動かなくなってしまったということでした。

 

 最初は購入したお店へ持って行かれたそうですが、

 「30年以上前のミシンなので部品がありません。新しいミシンを購入して下さい」

 と言われ、新品のミシンを盛んにオススメされたそうです。

 しかし、「愛着のあるミシンなので考えてみます」と言って持ち帰り、

 友達から聞いたということで、他県からわざわざ当店まで持って来られました。

 

 2~3日お預かりし、分解して見たところ、思っていた通り

 モーターのカーボンブラシのキャップが壊れ、カーボンブラシが吹っ飛んでいました。

 ミシンは、しばらく使用していないとシャフトや軸受などが固着します。

 そして、使おうと思って電源を入れた瞬間、モーターに過大電流が流れ、

 ヒューズが飛んだり、モーターが破損したりということが起きてしまうのです。

 

 このコンビの場合、ミシンの通常縫いは時々使用されていた為、

 問題ありませんでした。しかし、ロックに切り替えると、内部の歯車などが

 固着して回らなくなっており、これが原因でモーターに負担がかかったようです。

 コンビ220001.JPG

 まず、分解して内部を洗浄。プーリーはオイルを注しながら回し、

 軸受、シャフト、歯車は少しずつ回しながらオイルスプレーを吹き付けます。

 この作業を繰り返しながら固着部を徐々に柔らかくしていきました。

 コンビ220002.JPG

 柔らかくなったら修理したモーターに通電させます。

 10分ほど連続運転して、固着した部分が全く問題なくなってから

 内部の吹き散った油やグリスをふき取り、再度油とグリスを注入しました。

 あとは、糸調子などを調整し、完成です!

 コンビ220003.JPG

 完成したことをお電話でお伝えすると、大変喜んでおられました。

 修理代の方も「そんな金額でいいんですか?!」と驚いておられたので、

 理由をお聞きすると、最初に持って行った店舗さんで、

 「新品を買うのと変わらないくらいの修理代がかかる」と言われたそうです。

 それが頭にあった為、ある程度の金額を覚悟されていたのでしょう。

 他店舗さんで聞いた金額との差が大きく、驚かれたみたいですね(*'ω'*)

 とても喜んで頂けたので良かったです!

 

 同じような症状の方、ミシンのことでお困りの方、

 どこに相談すればいいかお悩みの方も、お気軽にお電話下さい♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシン修理ブログ第74回 エルナプレス JENEVE2000 EP43 電源が入らない

 

 

  みなさん、こんにちは!スタッフです(*'ω'*)

 今年もまた熱中症になる方が多いですね…

 最近は地震も多いように感じます。自然には敵わないので

 しっかりと対策はしていかなければならないなと思います。

 

  さて、今回は番外編で何度も登場しているエルナプレスです。

 久しぶりに使おうとしたら、電源が入らず、全く熱くならないとのことで

 送って来られました。

 

 分解してみると、コンピューター基板が原因のようです。

 アイロン部は大丈夫ですが、制御する部分がパンク状態です。

 今までは、ヒーターの所にサーモスタットを使用して温度の上げ下げを

 していましたが、温度センサーが付けてあるだけ。

 電子部品も20~30年以上前のものなので手に入りません。

 基板さえ手に入れば「基板交換」で簡単に直るのでしょうが、

 海外製品で日本には代理店が無く、仮に代理店があったとしても

 20~30年前ではおそらく在庫もないと思います。

 

 知人の電子関係の方に見せても、

 「これはもう使われていない部品ばかりですね。直そうと思っても部品が

 手に入りませんよ。これを今迄のようにしようと思うと、最初から

 設計しなおして、何回も試作して…。部品も大量生産なら作ってもらえるかも

 知れませんが、1台、2台の修理の為となると、とても採算が合わなくて

 まともに相手してもらえませんよ」と言われてしまいました。

 

 それならアナログ式に変え、サーモスタットを使用して温度調整するしかない

 と思い、新しく基板を作り変えることにしました。

 

 アイロン部分を分解してみると、ヒーターの温度センサーが4m/mΦのネジを

 使って取り付けてありました。それを利用して、4m/mΦの高ナットで

 サーモスタットを取り付けようと考えましたが、合うようなサーモスタットが

 見つからず、とても大変でした。

 エルナ200001.JPG

 なんとか調達して基板を作り、229℃の温度ヒューズをサーモスタットに組み込みました。

 そして、ヒーターが700Wの定格だったので、8Aの電流ヒューズを基板に取り付けました。

 エルナ200002.JPG

 不思議なことにエルナプレスには、安全のためのヒューズが全く入っていません。

 現在売られている商品には当然ついていると思いますが…。

 

 サーモスタットのダイヤルを作成し、アイロン台の金属カバーに穴を開けて取り付けました。

 電源スイッチは、プラスチックカバーの上部に熱を受けないように取り付け、

 サーモスタットに電流が流れている時はネオンが点灯するようにしました。

 エルナ200003.JPG

 どうにか無事に完成し、お客様にお送りすることが出来ました。

 今回のエルナプレスは、ミシンの修理が忙しい時期だった事、

 またサーモスタットのついていないものが初めてだったこともあり、

 相当な修理時間と日数がかかり、お客様に大変ご迷惑をお掛けしました。

 申し訳ない気持ちでいっぱいですが、今回の修理のおかげで、

 どんな状態のエルナプレスが来てもヒーターさえ壊れていなければ

 何とか直せる自信がつきました。

 今迄修理してきたエルナプレスで、ヒーターの中の電熱線が悪かった事例は

 一件もないので、さすがスイス製だなと感心しています。

 

 

 同じような症状でお困りの方、どこに相談したらいいかわからないという方は

 一度当店にお電話ください。ミシン修理の間で修理させていただくので、

 場合によっては長期日数を頂くこともありますが、お電話を頂いた際に

 担当の者より詳しく説明させていただきます。お気軽にお問い合わせください。

 

ミシン修理ブログ第73回 JUKI e60 糸を拾わない

 

 

  みなさん、こんにちは!スタッフです(*'ω'*)

 大雨の日が続いたと思ったら、次は暑い日が続いていますね。

 体感温度も30度を超えたり…。この時期は油断しやすいので、

 気づかないうちに「熱中症で倒れた」なんてことになったりします!

 しっかり水分を取って元気に過ごしましょう!

 

 話は変わりますが、店舗の花壇に植えてあるアジサイが咲きました☆

 とっても綺麗なのでお近くに来られた際はぜひ見ていって下さい♪

 アジサイ.JPG

 

  さて、今回の修理は、JUKI e60です。

 糸を拾わない、動かすと異音がするという事で持って来られました。

 その場で針板を外してみると、針は上下するのに大釜が全く回転していません。

 釜下のベッドカバーを外したところ、やはり釜下軸ギアが割れています。

 JUKIE6001.JPG

 お客様にも確認してもらい、ギヤ交換とオーバーホールをすることになりました。

 通常であれば翌日にお渡しできることが多いのですが、現在修理が混んでいて

 すぐに取り掛かれない為、2~3日待って貰い、その間は当店で貸し出したJUKIの

 ミシンを使っていただくことにしました。

 

 下軸を全て分解してから、ギヤを外し、新しいギヤを取り付けました。

  後は、釜と布送りのタイミング、針と釜のすくいのタイミング、

 針と釜の剣先の隙間を調整し、目飛びしないか検査して完成です。

 JUKIE6003.JPG

 お客様に修理が終了したことを連絡し、実際に縫って頂きました。

 「買った時より音も静かで動きもスムーズだし、ニット地を普通のシャッペ糸で

 縫っても目飛びしない!縫っていて気持ちいい!」とお喜び頂き、良かったです!

 以前は、ニット地にはレジロン糸とニット針を使わないと目飛びが酷かったとのこと。

 購入したミシン屋さんに聞いても、「その為にニット針やレジロン糸があるのだから

 当たり前のことだ」と叱られてしまったそうで、お客様もそういうものだと

 思っておられたようです。

 実のところ、調整で直ったりします。気になる方は一度ご相談下さい(*^-^*)

 

 余談になりますが、多くのミシンを修理している中でJUKIの家庭用ミシンは、

 ギヤの材質が悪いのか、作り方が悪いのか分かりませんが、

 このところ頻繁にギヤ割れが見受けられます。

 「異音がする」「調子が悪い」と感じたらお気軽にお電話下さい!(^^)!

 

 

 

ミシン修理ブログ第72回 ブラザーコンパルDX ジグザグ出来ない

 

 

 こんにちは!スタッフです(*'ω'*)

 暖かい日が続いて過ごしやすいですね~

 このまま暖かい状態でいてくれたらと思ってしまいます(笑)

 

 さて、今回はブラザーコンパルDXです。

 直線は縫えるけれど、目の粗さが変えられない、

 ジグザグに切り替え出来ないという事で依頼が入りました。

 ミシンを動かしてみると、

 振り巾ダイヤルも縫い目粗さ調節ダイヤルも全く動きません。

 何十年も動かしておらず、去年マスク作りの為に久しぶりに使用したそうです。

 その時は直線が縫えたので、そのまま使用し、いざジグザグをしようとしたら

 出来ず…。困って近くのミシン屋さんへ持って行くと、

 「もう40年以上前のミシンで部品も無いし、新しいミシンを購入した方が良い」と

 しきりに購入を進められたとのこと。一時は購入する気になったものの、

 今まで何十年も使わない状態で困らなかったので、「主人と相談してまた来ます」

 とその時は帰られたそうです。

 後日、友達に話したら当店を紹介され、来店してくださいました。

 

 このブラザーコンパルシリーズは、古くなるとスピードが不規則になるミシンが多いです。

 今回持って来られたミシンは、スピードコントロールは良さそうだったので、

 カム軸の油やグリスの固着を修理すれば直ると思い、

 お客様にお話してお預かりすることにしました。

 コンパルDX.JPG

  分解して色々と調整しましたが、ダイヤルがなかなか回らなかったので、

 浸透式潤滑油を要所、要所に吹きかけ、一晩放置することにしました。

 翌日、ダイヤルを回してみると固いけれどなんとか動きます。

 軽く動くようになるまで、ダイヤルを回しながら調整しました。

 コンパルDX01.JPG

 時間をかけ、なんとか各ステッチに振り巾ダイヤル・縫い目粗さダイヤルが

 連動して動くようになりました。

 このミシンは、当時としては珍しい「メカ的に作ってあるタイプ」で

 ステッチを切り替えると、縫い目の粗さダイヤルと振り巾ダイヤルが連動して

 変わるようになっています。ブラザーミシンの中でも非常に人気の高かった商品です。

 

  修理が終わり、お客様が取りに来られた際に、説明も兼ねて実際に動かしてみました。

 ステッチダイヤルを回すと、勝手にダイヤルがくるくる動くので、

 「このミシンは凄い!!」と感動しておられました。

 買った当時は、そのことを知っておられたと思いますが、すっかり忘れていたようです。

 ステッチダイヤルを動かすと、そのステッチに合った振り巾と粗さになることを

 再度ご説明し、ミシンをお渡ししました。

 コンパルDX03.JPG

 ミシンは使っていた方が調子が良いですし、時々油も注して頂ければさらに調子よく、

 長くお使い頂くことが出来ます♪

 

ミシン修理ブログ第71回 ジャノメ CK1000 画面は映るが全く動かない

 

 みなさん、こんにちは!スタッフです♪  今年もまた1年よろしくお願い致します☆

 寒い日が続いたかと思えば暖かくなったり、気圧の変動も激しく、

 体調を崩しやすい状態ですね。今は特に新型コロナの影響で、

 体調に敏感になっておられる方が多いのではないでしょうか。

 手洗いうがい、消毒、徹底してはいますが、不安は拭えません。

 いつまで続くのか分かりませんが、気を抜かず、

 家族で一人も健康を損なわず過ごせるよう全力で尽くしたいと思います。

 

   さて、今回はジャノメCK1000の修理です。

 画面は映るけれど、全く動かないということで持って来られました。

 故障したのは2~3年前で、その時他店で見てもらったところ、

 「もうかなり古いミシンなので寿命です」と言われ、新しいミシンの説明を

 いろいろと受けたそうです。しかし、なんとなく気が進まないので

  新品は購入せず、ミシンもそのままになっていたとのことでした。

 

  最近、ミシンが必要になり、知り合いに聞いたところ、

 「私のミシンも40年くらい前のジャノメのコンピューターミシンだったけど、

 ちゃんと直して貰ったから持って行って聞いてみたら?20年くらい前のミシンなら

 修理してくれてよ!」と当店をお勧めされて来店してくださいました。

 

 画面を見るとBMエラーと表示されてモーター音が全くしません。

 かなり無理をして厚物を縫われたか、内部で異音がしなかったかなど

 お聞きしましたが全く記憶にないとのお話でした。

 故障したのが2~3年前なので記憶もあいまいで覚えておられなくても当然だろうと思い、

 「BMエラーと表示されているという事は、モーター不良かコンピューター基板の不良

 だと思います」とご説明しました。すぐにサッと直せる状態ではないので、

 預かって分解し、追って状況を報告させていただくことにしました。

 

  まずは、内部の駆動部分のギヤなどに異物が挟まっていないか検査してみましたが、

 特に問題は無さそうです。

 CK100001.JPG

 モーターをテスターで調べると、通電しています。あとはコンピューター基板ですが、

 コンピューター基板にもCK1000はヒューズが2本ついているので、多分3.15Aの

 ヒューズだろうと推測して、本体から基板を外しました。

 CK10002.JPG

  調べてみるとやはり3.15Aヒューズでした。ヒューズを交換して組み込み、内部を掃除して

 グリスやオイルを注入し運転してみると、きちんと動きました。

 あとは糸調整や不良箇所の部品交換、試し縫いをして完成となりました!

 CK100003.JPG

  お客様に連絡をして修理金額をお話すると、「もう直ったんですか?!

 そんな金額でいいんですか?」と驚かれてしまいました(*^-^*)

 前のミシン屋さんで、(当時「出張修理1000円」というのに頼んだそうです)

 「メーカーに出すと1ヶ月以上かかるし、新品を買うぐらい修理費がかかる」と言われたそうです。

 なので、「メーカーに出しても各メーカーさんで修理費用は公表していますし、

 そんな法外な修理費はとられませんよ。ミシンの運賃はかかりますが…」と  お話させていただきました。

 

  同じような症状でお困りの方、修理をどこへ頼んだらいいのか分からない方、

 ミシンの状態がおかしいな?と思ったら、ぜひ一度当店にお電話下さい。

 お客様のミシンの状況に合わせて対応させていただきます。

 

 

ミシン修理ブログ第70回 brother 職業用ミシン Nouvelle250 動かない

 

 

  皆さん、こんにちは!スタッフです(*'ω'*)

 12月も半ばになり、あっという間に年末が来そうですね

 最近まで昼間は少し暖かいなぁと思っていましたが、ここ2日くらいは底冷えがします。

 体調を崩す方も多いみたいですし、コロナやインフルエンザも心配です。

 しっかりと対策をして気を付けていきたいですね。

 

  さて、今回はブラザーの職業用ミシン Nouvelle250です。

 男性の方が、「母親のミシンなんですけど、全く動かないんです。直りますか?」と

 言って来店されました。詳しくお聞きすると、10年程使っていなかったとのこと。

 動かなくなったから使っていなかったのか、使っていなかったから動かなくなったのか

 記憶が曖昧でよく分からないと言っておられました。

 その男性の方も機械屋さんなので、ミシンの状態を見て、シャフトが錆ついたのだろうと思い、

 CRCをたっぷり吹きかけ一昼夜おいて金槌でたたいてみたり、

 プーリーを思い切り回したりしてみたが全く駄目だったそうです。

 また、プーリーとシャフトが一体型のものなのに、それを壊してしまったと頭をかいておられました。

 

 専門家ならどうやって直すのか聞かれたので、「そんな時は一気にやっても無理なので、

 動きそうなところをブロック単位で分解して不良箇所を見つけ、そこを修理してから組み直します」

 とお話しました。

 他店では、「新しいものを買うくらい修理代がかかるから、これを下取りに出して

 新しいのを買いなさい」と勧められたそうですが、納得できず、持ち帰ってきたとのことでした。

 

 私も最初は釜に折れた針が喰い込んだか、もしくは糸の喰い込みではないかと思っていましたが、

 針と釜の回り止めを外してみると内釜はくるくる回ります。

 あとはクランクシャフトの焼き付き、油不足が考えられますが、こちらも全く問題ありません。

 あちこち分解してようやく見つけた不良箇所は、なんと!!「針棒抱きシャフトの焼き付き」でした。

 Nouvelle01.JPG

 これを何とか分解して内部研磨、そして油を注し、組み込みました。

 この場所が焼き付いた状態になるのは、とても珍しいです。

 Nouvelle02.JPG

 また、あちらこちらにハンマーで叩いたことによる歪みがあり、プーリーと一体式のシャフトを

 壊してしまっているので、本来なら新品の部品に交換をします。

 しかし、新型コロナウイルスの影響でミシンの部品がすぐ手に入らない状況の為、

 なんとか修理して組み込みました。

 Nouvelle03.JPG

 後日、引き取りに来られた際に、「これは私の宝物なんですよ。あちこちいじり過ぎたから

 正直直らないんじゃないかと思っていました。こんな金額で直して貰って、本当に合うんですか?」と

 心配されてしまいました(笑)

 ですが、色んな修理が来て、故障の原因も箇所もさまざまで私の方もとても勉強になります。

 同じような症状でお困りの方、他店で直せないと言われた方も是非一度当店にお越しください!(^^)!

 

 

ミシン修理ブログ第69回 Singer 足踏みミシン 半回転釜

 

  皆さん、こんにちは!お久しぶりです

 コロナの影響でマスク作りをする方が多く、修理依頼をこなす事が

 精一杯で、修理ブログの方まで手が回りませんでした(;´・ω・)

 20年振り、30年振りにミシンを使うという方もとても多いです。

 

  今回は、シンガーの足踏みミシンで、超希少価値の水平釜、

 半回転釜ミシンの修理依頼です。

 今迄、シンガーのHA型の足踏みミシン(黒塗り)は数多く修理してきましたが、

 ミシン屋さんになって初めて見た型です。

 お客様からお話をお伺いすると、

 「普通の足踏みミシンではないので、部品も無く修理しようがない」と

 今迄どこへ行っても断られ続けてきたそうです。

 しかし、「母親が大事にしていて、音も静かで使い易いので直せるものなら

 直してほしい」との事で、当店へ依頼がきました。

 

 ボビンなどはかなり残っているので、頭の部分だけ持ち帰りました。

 お客様には、「50年以上前の製品なので無理かもしれませんよ」とお伝えし、

 修理に取り掛かりました。

 

 分解してみると、水平釜の大釜部分のレールに当たるところがかなり痛んでいます。

 シンガーHA型01.JPG

 シンガーHA型02.JPG

 大釜と本体のレールにあたる部分を削って修正し、スムーズに動くようにしてみると

 綺麗に縫えるようになりました!

 シンガーHA型03.JPG

 今、家庭用ミシンと言えばほとんど水平釜ですが、こちらのミシンは

 70年以上前のものではないかと推測されます。

 当時、水平回転釜で、しかも現代のように全回転ではなく半回転釜のミシンは、

 本当に珍しくかなり高価だったのであまり家庭に出回らなかったのだろうと思います。

 修理を終えて実際に縫ってみると、音も静かで

 ボビンケースを使用しない為、糸がらみも少なく、

 当時、シンガーミシンが世界一と言われた時代の

「技術の粋を集めたミシン」だなと感心致しました。

 私もとても勉強になったご依頼でした。

 

 どれだけ古いミシンでも直る可能性はあります。

 部品が手に入らないものが多いため、確実に直るとは断言できませんが

 もし、「うちのミシン古いけど直るかしら…」など、

 疑問に思ったことがありましたらお気軽にお電話下さい(*'ω'*)

 

 

 

 

 

 

 

ミシン修理ブログ第68回 JUKI SPUR30SP SL300EX 返し縫レバーがバタバタ動く

 

 

  みなさん、こんにちは!スタッフです(*'ω'*)

 コロナウイルスの影響で、国全体がどんよりしており、

 気を病んでしまいそうです。経済的な影響も大きいですし、

 イベントや外出自体が自粛ムードで、お出かけすら悪いことを

 している気分になります。

 …とはいえ、いつまでも籠っていられませんし、対策・予防をしつつ、

 楽しいことを探すようにします!!(^^)!

 

  さて、今回は同じような修理依頼が立て続けに入ってきたので、

 ご紹介したいと思います。

 JUKI SPUR30SP、SL300EX

 フットコントローラーを踏むと返し縫いレバーが上下にバタバタと

 動いてしまうということです。

 うるさい上に仕事にならないと修理に持って来られました。

 

 今までにこういった例が無かった為、びっくりしましたが、

 油をあまり注されていなかったとのことなので油切れによる故障だろうと思いました。

 油切れにより、返し縫いレバーの中心軸と縫い目の粗さ調節ダイヤルの元部分が

 固くなっているのではないかと思い、油を注して様子を見ましたが全く動きません。

 焼き付いた状態になっている可能性も考え、軽くハンマーで叩いてみましたが変化なしです。

 JUKISL300EX01.JPG

 浸透性の強い油を使い、ハンマーで叩いたりしながら時間をかけて気長にやっていると

 ようやく返し縫いレバーが使える様になりました。

 JUKISL300EX02.JPG

 それと同時に動き自体もスムーズになり、正常といえる段階まで直りました。

 JUKISL300EX03.JPG

 今回のケースは、時々でも油を注して頂けていれば、起こらなかった故障だと考えられます。

 職業用ミシンは、コンピューターミシンと違い、使用説明書に注油する箇所が書いてあります。

 それを見ながら、時々油を注してメンテナンスをして頂ければと思います。

 回転もスムーズになりましすし、音も静かになりますよ(*‘∀‘)

 どうしても分からない、油を注すのが怖いなという方はご来店下さい☆